交通部観光署は、台湾北部の観光エリアの連携強化と国際的な認知度の向上を図るため、「大東北角観光圏」、「皇冠海岸観光圏」、「馬祖観光圏」の地域をまたがって統合し、「北区観光圏」を形成することにしました。世界の旅行市場が構造的な転換期を迎えるなか、北海岸および観音山国家風景区管理処(北観処)は8月4日、「台湾北区観光圏発展協会 戦略および行動白書に関する合意形成会議」を開催。会議では、地元の観光関連事業者と連携し、現場の実情やニーズを反映させるボトムアップ型の議論を通じて、「台湾北区観光圏発展協会定款」を共同で策定しました。これにより、北台湾の観光戦略は、海外企業とのBtoB(企業間取引)に対応できる体制を備えた、法人格をもつプラットフォームの構築へと進む方針が示されました。
今回の会議では、「北区観光圏」は既存の組織に取って代わるものではなく、3つのエリアがそれぞれの強みを生かし、戦略的に補完し合う役割を担うことが明確にされました。「皇冠海岸」は北台湾の国際的な玄関口であり、港湾・海岸観光の拠点として、海外からの旅行者やクルーズ船の乗客を迎え入れる役割を担います。一方、「大東北角」は、山と海、鉄道を生かした豊富な観光資源や、すでに整備が進んでいる持続可能な観光拠点を活用し、旅行者の滞在時間の延長を図ります。さらに、「馬祖」ならではの戦地文化や、島々の魅力をじっくりと味わう体験型観光を組み合わせます。こうして3つのエリアがそれぞれの強みを結集し、「国際的な玄関口」、「山と海の景観」、「島嶼文化」を網羅する、北台湾の魅力的な広域観光ルートを構築していきます。
分担し、プロジェクトごとに柔軟な役割分担と実際の貢献度を評価する仕組みを取り入れることで、長期的に共存共栄できる体制を構築していきます。また、文化や景観の観点から北台湾ならではの希少な観光資源とその長期的な価値を検討するだけでなく、各地域特有の地質や景観、体験型観光を組み合わせ、海外の旅行会社やOTA(オンライン旅行代理店)を通じて直接予約、購入できる標準化された旅行商品として展開することも計画しています。今後は、複数のエリアを巡る広域観光ルートの開発や、旅行商品の販売チャネルを通じたマーケティング・プロモーションにも取り組んでいく予定です。
そのほか、会議では協会設立初年度の取り組みについても協議されました。具体的には、共通ブランドと3つのエリアそれぞれのブランドとの関係性の明確化、優先的に開拓する市場の選定、3つのエリア間での人材交流や経験の共有などが挙げられ、責任ある組織運営と観光産業の持続可能な発展を総合的に推進していく方針です。「自然環境の受容力、地域への経済的還元、ビジネスとしての収益化」が循環し、共生するという理念のもと、世界中から北台湾へ旅行者を呼び込むとともに、北台湾の観光の実力と魅力を世界の未開拓市場に向けて発信し、国際的な存在感を高めていくことを目指しています。
大東北角観光圏
皇冠海岸観光圏
マツ観光圏




