北観処は引き続き「産業スタイル形成支援プログラム」を推進しています。本年度は選定された6社の地域事業者を対象に、専門家チームによる集中的な伴走支援を実施。空間の再構築、商品開発、ブランドの高度化という三つの軸で成果を上げ、国際水準にかなう観光の見どころを共に創出しました。「点・線・面」を統合する戦略を通じて地域文化の厚みを深め、エリア全体の受け入れ体制を総合的に底上げすることで、海外からの観光客を迎えるための確かな基盤を築いています。
今年の支援プログラムに参加した6社はいずれも個性豊かですが、中でも桃園・観音の「蓮荷園観光農場」は、地元の作物を生かして独自の「蓮の葉コーヒー」を開発。さらに窒素充填による鮮度保持技術を導入し、ドリップバッグの賞味期限を18か月まで延ばしました。あわせてパッケージのデザインを刷新し、伝統的なテイストに若い感性を取り入れることで、新世代の顧客層を開拓する力強いポテンシャルを示しています。同じく桃園・新屋の「大地花生」は、看板商品の「花生裹（ピーナッツ菓子）」に新たなブランド・アイデンティティ（CIS）を組み合わせ、ブランドイメージを一新しました。
基隆エリアでは、パートナー各社が文化と革新的なデザインを巧みに融合させています。「蔡技食品」はパッケージの革新に注力し、今回は春聯（旧正月の縁起飾り）などのインタラクティブな小物を組み合わせた限定の春節ギフトボックスを展開。祝祭感あふれる楽しさと話題性を商品に添えました。「山焙 基隆・義二店」は地域の文化史を深掘りし、日本統治時代の「義重町の鳥居」をテーマにしたギフトボックスを発表。基隆の往時の風景に光を当て、ブランドの文化的厚みと識別性を大きく高めています。「禾口丘咖啡」は既存の提携店舗と産業連携を行ない、常温保存が可能なアニマルフレンドリーのベビーカステラを共同開発。この成果は技術的なハードルを突破しただけでなく、サステナブルな理念を手土産として家族や友人と分かち合える点でも高く評価されます。さらに、新北市・淡水の「紅色穀倉アメリカンレストラン」は、1階の使っていないスペースをテイクアウト専門エリアに整備し、多言語対応メニューも導入。空間の機能性と運営効率の向上を実現しました。
北観処はこうした目覚ましい成果が皇冠海岸観光サークルが「ローカルでありながら国際的」という地域特性を備えていることを示していると述べています。その多彩な魅力は内外の旅行者がじっくりと探訪する価値があり、ぜひ現地を訪れ、皇冠海岸観光サークルの産業パートナーが発信する革新性と魅力を体感してほしいと呼びかけています。
皇冠海岸観光サークルに関する詳細は、公式サイトをご参照ください。
画像 観音蓮荷園観光農場「蓮の葉コーヒー」
画像 新屋大地花生「花生裹」の新パッケージ
画像 山焙基隆義二店 ブランド新作ギフトボックス
画像 基隆蔡技食品 春節ギフトボックス
画像 基隆禾口丘咖啡 常温保存可能なベビーカステラの開発
画像 淡水紅色穀倉アメリカンレストラン 空間のリニューアル
