福隆山歩道は全長約1,315メートルで、かつて「観音古道」と呼ばれた古道の前半部分にあたります。道中には「開山凌雲寺」や、終点の「凌雲禅寺」などの寺院があります。現在は凌雲路の整備により歩道は二つの区間に分かれ、第一区間の入口は凌雲路三段41号そば位置し、長さは約400メートルです。小川沿いに整備されており、せせらぎの音を聞きながら、豊かな緑に囲まれた穏やかな道を気軽に歩くことができます。第一区間の終点は「鴻興土鶏城(第一駐車場)」で、ここから北53-1号線のアスファルト道路を約700メートル進むと、第二区間の入口に到達します。
この古道は全線が石段で整備されており、道の両脇には豊かな植生が広がり、木々の枝が交差しながら伸びるさまは、静けさと敬虔さに包まれた登山道の空気を演出しています。多くの参拝者がこの道を歩きながら、自然と厳かな気持ちを抱くことでしょう。
中程には、趣ある古風な建築「開山凌雲寺」があり、さらに静かな道を登っていくと「凌雲禅寺」に到着します。ここには、台湾最大の室内仏像とされる「千手千眼観世音菩薩」が祀られています。禅寺の裏殿にある花の回廊には、かつて古道沿いに立ち並んでいた観音像(当初は33体)も安置されています。現在ではその多くが失われ、残るのはわずかですが、風雨に晒されて刻まれたその痕跡が、時の流れを静かに物語っています。
この歩道の終点は、禅寺の前殿と後殿の間にあり、体力に自信がある方は、ここから「尖山歩道」から繋がって「鷹仔尖山」や「尖山連峰」へ登山を続けることも可能です。
また、凌雲禅寺の裏手、開山院の脇から「硬漢嶺登山歩道」へと進み、「楓櫃斗湖歩道」を経て下山すれば、観音山歩道システムを一周する環状トレッキングコースの旅が完成します。
交通情報
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