メインへ
メニューを開く
:::

硬漢嶺歩道

1961年に整備された「硬漢嶺歩道」は、五股観音山のふもとにある憲兵学校に隣接しており、兵士の精神と忍耐力を鍛えるため、かつての「観音古道」の跡をなぞって造られたものです。頂上には牌楼と記念碑が建てられ、当時の若者たちの精神的象徴となり、「硬漢嶺に挑むこと」は誇りとされていた。

硬漢嶺歩道は全長約1,563メートルで、主な登山口は北53-1号道路沿い、凌雲禅寺の開山院下方およそ100メートルの地点から始まり、一般登山客に人気のルートとなっています。道は「Z」字型に曲がりながら標高を上げていきます。もうひとつの入口は「楓櫃斗湖歩道」の終点にあり、そこから940メートル地点で硬漢嶺歩道に合流し、頂上の記念碑や展望台へと続きます。

登山道の300メートルあたりには「硬漢路」と刻まれた石碑が立ち、かつて憲兵の厳しい訓練の様子が想像できます。この区間から尾根上の「弱者クラブ」までは、最も厳しい上り坂となっており、「強者」と自負する人が途中に「弱者クラブ」という休憩所を設けたほどです。一見、登れない「へなちょこ」をからかっているようだが、実際には体力に自信のない登山者への励ましの意味も込められており、「弱者」から脱して真の「硬漢(タフガイ)」になることを鼓舞しています。

この「弱者クラブ」の険しい区間さえ乗り越えれば、その後は比較的なだらかな道が続き、苦労の先に報われるような安堵を味わうことができます。

歩道の940メートル地点で「楓櫃斗湖歩道」と合流した後は、広くて平坦な石畳の道となり、歩きやすくなっています。途中には「観世音菩薩の茶亭」があり、そこに置かれた水壺には「渡沐」という題名の詩が書かれています。「嶺の頂きに上りし我ここにあり 心を修めて禍を逃れん。人の生を観れば彼はどこへゆく 水の音の世界は仙境に通ず」。そばには短い鎖で吊るされた金属製のカップがあり、飲もうとすると自然と頭を垂れる形になります。この一口の冷たい水を、感謝の気持ちで飲むよう設計されており、「飲水思源(源を思い水を飲む)」の精神や、観音様への敬意をさりげなく伝える工夫が感じられます。

登山道が1,500メートル地点に差しかかると、左手の平らな場所に東屋とトイレがあります。右に進めば尖った形状の「硬漢嶺牌楼」が高くそびえる姿が見えます。牌楼の両脇には次のような対句が刻まれています。「難しい道を選んで歩こう。重い荷を選んで担ごう」、「タフガイを目指してここに来た。タフガイとしてここを去る」まさに「硬漢(タフガイ)の精神」が集約された場です。

さらに登っていくと、展望台の上に「硬漢嶺」の石碑が堂々と建っており、視界は大きく開けています。ここからは淡水河河口、北海岸、大屯山系、林口台地まで見渡すことができます。

交通情報

より詳しく知りたい

フェスティバル:

最終更新日:2025-09-09 10:06
:::
付近のスポット
天気図
今日の天気予報
降雨アイコン
降水確率
空気の質アイコン
空気の質
興味があるかも