観音山は淡水河西岸に位置しており、主要な山脈は新北市五股区と八里区の間に位置し、若い休火山です。大屯火山系の錐状火山に属し、北側の大部分は火山溶岩で、南側は主に火山碎屑岩となっています。淡水や関渡一帯から遠望すると、まるで観音様が横たわっているように見えるので、この名前が付けられました。
観音山には多種類の猛禽類が棲息しているほか、季節の移り変わりとともに移動する猛禽類もこの地を必ず通過します。
一年を通じて見られるのはオオカンムリワシやカンムリオオタカなどの留鳥で、毎年4~5月はサシバ、アカハラダカなどの渡り鳥を観察できます。大空に羽を広げて羽ばたく姿は勇壮な眺めです。種類は南台湾の墾丁よりも多く、毎年大勢の野鳥愛好家がここに集まり、珍しい鳥類の姿を写真に収めています。
このほか、淡水河南岸から観音山の山麓までの砂丘平原一帯には1000年から6000年前の人類の痕跡が発見されています。今も続々と遺跡が発掘されており、考古学の観察や研究を通して、先住民の生活や文化、環境の変遷などを理解することができるようになっています。