尖山はその外観が日本の富士山に似ていることから「淡水の富士山」とも呼ばれています。登山道の全長は約1,620メートル。入口は凌雲禅寺本堂の裏山にあり、福隆山歩道の終点とも繋がっています。道中は青々とした森の中をくねくねと進み、鳥のさえずりや蝉の声が響き渡り、歩いているだけで心が癒やされます。
前半の約370メートルはつづら折りの坂道を登って分岐点にたどり着きます。ここで右に進むと「鷹仔尖山」へ行くことができ、山頂には趣のある丸型の東屋があり、休憩にぴったりです。
分岐点からさらに進むと、平坦な尖山歩道のメインルートが続き、途中には硬漢嶺歩道と繋がる支線もあります。まっすぐ進めば尖山でも最もチャレンジングな「連峰」ルートへと入っていきます。
尖山連峰はなだらかな登りから始まり、ひとつ、またひとつと山を越えるごとに標高が高くなっていきます。特に500メートルを過ぎたあたりからが最も急峻な区間となります。とはいえ、山頂を目前にした鞍部には東屋があり、ここで一息ついてから最後の320メートルの登りに挑むことができます。
ラストの登りは、まさに山壁を這うような急坂。多くの登山者がここで汗だくになりながらも、目標を見据え、一歩一歩登っていきます。そして、ついに山頂へ到着すれば、目の前にその美しい風景が広がります。
山頂の東屋では、広がる景色を楽しみながら休憩することができます。しかし、最も感動的な景色は、山頂の少し下、約50メートルほどの地点。密林を抜けると一気に視界が開け、遠くには青く広がる海岸線、大屯山の山並み、目の前には硬漢嶺、そして淡水河に架かる赤い関渡大橋、その奥に広がる都市の高層ビル群——まるで一幅の完璧な「台北の風景画」を眺めているかのようです。
よく言われるように、山は登るより下るほうが難しく、美しい風景を目に焼き付けたら、下山は慎重に行なってください。道は急で曲がりくねっており、ロープや手すりを頼りにしながら、焦らずゆっくりと足を進めましょう。
下山前には、ぜひ深呼吸をひとつ。そして、自分自身に誇らしげに「いいね!」を送りましょう——これは体力と意志の結晶として得られた、かけがえのない成果です。
交通情報
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